良決算を出し続け、日本でも人気が高いグロース株『クラウンドストライク CrowdStrike(CRWD)』の2022年第4四半期の決算速報になります。ウクライナ危機でのサイバー攻撃に伴いセキュリティ銘柄の株価が上昇、かと思いきやSaaS企業のガイダンスが弱かったことが波及し株価が下落と慌ただしい状況下での決算発表になります。果たして、良決算を出し続けるクラウドストライクの決算はどのような結果になったのでしょうか!?
私自身クラウドストライクはちょうど1年半前から保有しており、現在ポートフォリオ全体の12%を占めます。現在は含み損でございます😭
今期の決算については、他に以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてくださいね!
企業の基本情報
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
2022年第4四半期 クラウドストライク 決算内容
2022 Q4 売上高
結果:$431M(前年同期比+63%) アナリスト予想:$411M CLEAR!
見事に予想を上まりました。成長率も高い水準で継続しています。下に載せていますが、新規ARRもしっかりと増えていましたからね。素晴らしいと思います!
2022 Q4 EPS
結果:0.3$(前年同期比+131%) アナリスト予想:0.2$ CLEAR!
EPSもアナリスト予想を上回りました。しっかりと利益を生み出せていますね。
サブスクリプションの年間経常収支(ARR)
CrowdStrikeのARRを見てみましょう。新規顧客を毎期しっかりと増やしていることにより、今期においても新規ARRが伸びています。
ARR(Annual Recurring Revenue)とは、年間経常収支のことで、毎年決まって得られる1年間分の収益を指します。ARRはサブスクリプション型ビジネスモデルにおいては、サービスの成長を測る指標として重要視されています。
ガイダンス
評価 | 結果 | 予想 | |
Q1 FY23 売上 | ⭕️ | 458.9~465.4M | 441M |
FY23通年 売上 | ⭕️ | 2.133~2.163B | 2.02B |
Q1 FY23 EPS | ⭕️ | 0.22~0.24 | 0.17 |
FY23通年 EPS | ⭕️ | 1.03~1.13 | 0.91 |
ガイダンスは2023 Q1、2023年通年ともに売上、EPSは市場予想を上回りました。これは株価の上昇が期待できます。
CrwodStrikeの優秀さを目の当たりにした気がします。優良銘柄であり、セキュリティ業界を再構築してくれる革新的な企業だと信じています。
ハイライト
- 総売上:$431.0M(前年同期比+63%)
- サブスクリプション収益:$405.4M(前年同期比+66%)
- 年間経常収益(ARR):$1.73B(前年同期比+65%)、新規ARR$216.9M
- GAAPベースサブスクリプションの売上総利益率:76%
- 非GAAPベースサブスクリプション売上総利益率:79%
- GAAPベースの営業損失:$23.50M(前年同期$15.8M)
- 非GAAPベースの営業利益:$80.4M(前年同期$34.4M)
- EPS:0.30$(前年同期0.13$)
- キャッシュフロー:$159.7M(前年同期$114.5M)
- フリーキャッシュフロー:$127.3M(前年同期$97.4M)
- 2022年1月31日時点の現金および現金等価物は$2.00B
- 当四半期に1,638件の新規サブスクリプション顧客を純増し、2022年1月31日現在のサブスクリプション顧客数は合計16,325件(前年比+65%)
- 2022年1月31日時点で、4モジュール以上、5モジュール以上、6モジュール以上を採用しているクラウドストライクのサブスクリプション顧客は、それぞれ69%、57%、34%に増加
- ファルコンXDRモジュールの一般提供を発表し、エンドポイント検知とレスポンス機能におけるクラウドストライクのリーダーシップを拡大。
- ファルコン・コンプリートのマネージドサービスにファルコン・アイデンティティ・スレットプロテクション・モジュールを追加し、アイデンティティ脅威の防止とITポリシーの実施を、専門家の管理、監視、修復と一体化させたファルコン・アイデンティティ・スレットプロテクション・コンプリートを発表
- macOSとLinuxプラットフォームでファルコンゼロトラストアセスを開始し、すべての主要なプラットフォームでアイデンティティとデータ中心のアプローチによる包括的な保護を拡張し、複数の新しいゼロトラストパートナーとの統合を発表
- マネージドセキュリティサービスのリーダーであるデロイト社に選ばれ、マネージドサービスとソリューションのマネージド拡張検知・応答スイートの重要なコンポーネントを強化
- IDCによるModern Endpoint Securityの売上高シェアで2回連続1位を獲得
- Frost & Sullivanによる2021年アジア太平洋地域のEndpoint Security Company of the Yearに認定
- 独立系テスト機関SE Labsから新たにAAA賞を受賞し、最新のAdvanced Security Testで100%の攻撃検知評価を達成
- AV-Comparativesから10年連続でApproved Business Security Product賞を受賞
- ヒューマン・ライツ・キャンペーン財団の「2022年企業平等指数」で2年連続の満点を獲得
- アクセルとの提携により、サイバーセキュリティおよび関連する隣接市場においてクロスステージのプライベート投資に特化した1億ドルの投資ビークル、ファルコンファンドIIを立ち上げ。ファルコンファンドIIは、サイバーセキュリティにおける最大の戦略的ベンチャー企業の1つとして、隣接する市場全体でサイバーセキュリティ技術のエコシステムを成長させるというCrowdStrikeのコミットメント
- 2021年フォーチュン誌のFuture 50リストで1位を獲得
- クラウドストライク財団は、サイバーセキュリティやAIを学ぶ大学生を支援する「NextGen Scholarship」プログラムを通じて奨学金を授与するなど、年間を通じて地域社会への支援を継続
- 175以上の異なる非営利団体に寄付
カンファレンスコール
ハイライトに記載のないカンファレスコールのポイントを下記にまとめました。
- AWSのマーケットプレイスを通じて取引されたエンディングARRは、前年比+100%以上
- テクノロジー、メディア、通信、教育、政府機関など様々な分野のFortune 500企業や多国籍企業を含む過去最多のファルコン コンプリート新規顧客の獲得
- CrowdStrikeの信頼できる技術パートナーであるCloudflareが、当四半期に新規顧客となり、Falcon CompleteとHorizonの両方を採用
- 私たちの市場には強力な追い風が吹いており、こうしたトレンドがすぐに弱まる兆候は今のところ見られない(2021年はランサムウェア関連のデータ流出が82%増加)
まとめ
良決算を出し続け、日本でも人気が高いグロース株『クラウンドストライク CrowdStrike(CRWD)』の2022年第4四半期の決算速報をまとめました。決算は無事クリアしましたし、地合もそこまで悪くないため、プレでは市場の反応は良好です!このまま良決算を出し続け、魅力的な会社であり続けて欲しいです。
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