ブロックの2023年第4四半期の決算発表をまとめました。
コロナ禍で急騰した銘柄ですが、相場の影響やショートレポートにより、大きく下落したBlockですが、まだまだ株価は低迷中。いつになったらこの低空飛行から抜け出してくれるのか、いまかいまかと待っています。そんなBlockの今回の決算発表は株価上昇のきっかけとなるのでしょうか!?
最高値$289からは随分下がってしまいましたが、Fintech代表としてリードしていってもらいたいものです。
元TwitterのCEOであるジャック・ドーシーが二足の草鞋を履くのを辞め、一本集中した「Blockってどんな会社?」という方は以下の記事が参考になると思います。
今期の決算については、他に以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてくださいね!
2023 4Q ブロック 決算内容
2023 4Q ブロック 売上高
結果:5.77B$(前年同期比+24%) アナリスト予想:5.69B$ Clear!
アナリスト予想を上回りました。ビットコインの収入は振れ幅が大きく、全体への影響もあるため、以下にビットコインを除いた成長率を記載しています。
各事業の売上高
ビットコインでの売上高がやや不安定要素なので、基本的にはビットコインを抜いた売上成長率を見るべきかもしれません。ビットコインを除くと前年同期比+15%の成長で、成長率としてはかなり低くくなった印象です。ただし、Blockにおいては、売上高というよりも利益率の方が重要です。
2023 4Q ブロック EPS
結果:0.45$(前年同期比+105%) アナリスト予想:0.58$ Miss!
アナリスト予想を下回りました。粗利はCash App、Squareともに前年同期比、前期比でプラスです。
- 合計:2.03B 前年同期比+22%
- Cash App:$1.18B 前年同期比+25%
- Square:$828M 前年同期比+18%
2023 4Q ブロック ガイダンス
2024 1Qの見通し
- 粗利:$2.00B ~ $2.02B(前年同期比+17%)
- 調整後の営業利益:$225M~$245M(前年同期比+12%)
2024年通年の見通し
- 2026年までのRule of 40達成を目指し、2023年のRule of 29からの改善を重視。
- グロス利益成長または調整後営業利益率、またはその両方において、少なくとも1ポイントのアウトパフォーマンスを目指す。
- 初期の2024年のガイダンスでは、グロス利益は少なくとも86.5億ドル(前年比15%増)、調整後営業利益は少なくとも11.5億ドル(利益率13%)、調整後EBITDAは少なくとも26.3億ドル(利益率30%)を目指す。
- 今後のマクロ経済の悪化を想定していない。
- 合併会社の基準では、2022年1月からのBNPLプラットフォームの純利益を考慮。
- GAAP基準では、2024年の各四半期に約$61Mの無形資産の償却費用を見込
各事業のハイライト
Cash App
Cash Appは、金融サービス、ネットワーク、そして商取引をシームレスに統合することで、顧客にとって使いやすいプラットフォームで銀行業界を再定義するために、独自のポジションをとっています。顧客との主要な銀行関係を獲得することに焦点を当ているようです。
- 第4四半期に無料のオーバードロー保護機能を導入
- 貯金商品に4.5%の年間利子を提供する新機能を追加
- キャッシュアプリの借入機能が74%増の36億ドルの短期ローンを発生
- Commerceで顧客が支払い方法をより制御できるようにし、資金をより効果的に利用できるようにしている。
- Cash App Payは年末に300万の月間アクティブユーザーと年間総取引額(GPV)$2.5Bで大きく成長。
- 第4四半期のBNPLプラットフォームも強力で、GMVは$25Bで前年比25%増。Afterpayアプリを介して非直接的な関係のある商店での購入とBNPL利用が成長。
Square
Squareのソフトウェア、ハードウェア、銀行製品のエコシステムは、売り手の時間を節約し、ビジネスの成長を支援しています。新しいマーケティングチャンネルの試行と投資は、獲得の改善と売り手の選好を理解する上で不可欠とのことです。
- 第4四半期には、ペイアズユーゴーモデルを導入し、無料のハードウェアを提供して売り手の採用を促進。
- 1月には、レストランエッセンシャルズバンドルを立ち上げ、飲食業界向けにソフトウェア製品を一括提供。
- 2024年初めに、売り手向けとパートナー向けの2つの紹介プログラムを改善し、アップマーケットのリード獲得に注力。
- 第4四半期にGenAI会話ツールを導入し、効率向上を実現。
- 国際的な銀行商品の採用が増加し、総利益の20%を占めた。
- 日本の売り手向けに資本アクセスを拡大。
2023 4Q ブロック カンファレンスコール
あとでまとめます。
CEO,CFOのコメント
CEO:Jack Dorsey
- Squareの成長を4つの優先事項に焦点を当て、Cash Appの戦略と目標を明確にし、アメリカの家庭に銀行サービスを提供することを目指している。
CFO:Amrita Ahuja
- 2023年のパフォーマンスは強力で、収益性が向上し、投資フレームワークに対する進展があった。
- 2024年の期待と、第1四半期のガイダンスを示し、2026年のルール40の目標達成に向けて取り組んでいることを強調する。
- SquareとCash Appの第4四半期のドライバー、各製品ラインの成長と利益性、ガイダンスの背景などを説明する。
質疑応答の概要
- スクエアのプラットフォームワークに関する特に高い優先順位を持ち、飲食業界などの特定の顧客向けの新機能を提供することでスピードアップを目指す
- キャッシュアプリでは銀行関係に焦点を当て、収益向上の可能性がある
- 銀行関係の戦略について詳細な計画があり、特に低所得者向けにキャッシュアプリを主要な銀行として利用してもらうことに注力
- キャッシュアプリはソーシャルな要素を持っており、地域の支払いと地域の商取引に焦点を当てることでさらに発展する予定
- 2024年の見通しは既存のビジネス動向と予想される費用や成長の要素に基づいており、新しい戦略や成長イニシアチブは含まれていない
- スクエアは過去に銀行とのパートナーシップを試みたが、効果がなかったと認め、今後も様々なアプローチを探る意向である
- キャッシュアプリにおける直接預金の採用を推進し、効果を追求している
- キャッシュアプリの商品パイプラインについて説明し、キャッシュアプリカードを介した分割払いの提供などの新機能に焦点を当てる計画を示した
- スクエアの顧客獲得に関する投資について、ROI志向で実験を進め、効果が証明されたチャネルにより多くの資源を割り当てる方針
- キャッシュアプリの収益化率が増加した背景には、ビットコインの価格や製品の価格設定が影響している。
- 2024年には、アクティブユーザー数や流入額が成長の主なドライバーとなる見込み。
- キャッシュアプリの貯蓄商品や直接入金のメカニズムについて、顧客の資金を引き付けるインセンティブが提供されている。
- 金融サービスはキャッシュアプリの収益の大きな部分を占め、今後も重要な成長領域となる。
- キャッシュアプリの製品開発や組織の変更が、成長を加速させる要因となる。
- キャッシュアプリの普及を促進するためには、信頼性の向上や新機能の導入が必要。
- キャッシュアプリカードは金融サービスへの認識を高め、直接入金を促進する重要な要素となっている。
まとめ
ブロックの2023年第4四半期の決算発表をまとめました。市場の反応はかなり良いですね🥳!フィンテックというのはまだ新しい分野なのでこれからの成長にも期待したいですね。フィンテックのリーダーとしてブロックには引っ張っていってほしいです。引き続き鬼ホールドいたします(損益率-50%)🙄。
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