ブロック Block（SQ）2023年第1四半期の決算速報【米国個別株】

ブロックの2023年第1四半期の決算発表をまとめました。

先々月にショートレポートが発表され、大きく下落したBlockですが、今回の決算発表を受けて株価がどのように反応したのか注目が集まります。

$240を超えていた最高値からは随分下がってしまいましたが、Fintech代表としてリードしていってもらいたいものです。

元TwitterのCEOであるジャック・ドーシーが二足の草鞋を履くのを辞め、一本集中した「Blockってどんな会社？」という方は以下の記事が参考になると思います。

たごさくP

現在、投資歴3年目で約1,300万円を運用しています。15年で1億円を目指しています。

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今期の決算については、他に以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてくださいね！

2023 1Q ブロック決算内容
各事業のハイライト
1. Cash App
2. Square
2023 1Q ブロックカンファレンスコール
まとめ

2023 1Q ブロック決算内容

2023 1Q ブロック売上高

結果：4.99B$（前年同期比+26％）　アナリスト予想：4.60B$　Clear!

アナリスト予想を上回りました。ビットコインの収入は振れ幅が大きく、全体への影響もあるため、以下にビットコインを除いた成長率を記載しています。

各事業の売上高

ビットコインでの売上高がやや不安定要素なので、基本的にはビットコインを抜いた売上成長率を見るべきかもしれません。ビットコインとを除いてみるとしっかりと右肩上がりなのがわかると思います。ビットコインを除くと前年同期比＋27%です。ここ最近、成長率としては少し低くくなった印象です。

2022 3Q ブロック EPS

結果：0.40$（前年同期比+122％）　アナリスト予想：0.35$　Clear!

アナリスト予想を大きく上回りました。Cash Appの収益の成長がすごいです。Squareが前期比で減少しているところが気になります。

Cash App：$931M　前年同期比+49%
Square：$770M　前年同期比+16%

2023 2Q ブロックガイダンス

今後の見通しに関する記載はなかったです。

たごさくP

2023 2Qや2023通年の具体的なガイダンスについては示されていないですね。

各事業のハイライト

Cash App

以下にポイントをまとめます。やはり、Cash Appはユーザーにとって価値のあるものを提供すること、そしてビットコインを一般に普及させることを心がけていると思います。

Cash Appエコシステムの概要：

アクティブユーザー数、アクティブユーザーごとの入金額、入金額に対する収益化率を評価指標として使用
開発の柱：信頼、金融サービス、コミュニティ、コマース、グローバル、ビットコイン、オペレーティングシステム

コミュニティ

P2P決済を根幹にした大規模で高いエンゲージメントのネットワーク
3月時点で月間取引アクティブユーザー数は5300万人

金融サービス

Cash Appで全ての金融ニーズを満たすサービスの開発が重点
1Qのアクティブユーザーごとの入金額は$1,136で、前年同期比8％増
Cash Appカードを活用して、顧客との関係を深める
3月時点で月間Cash Appカードアクティブユーザー数は2000万人で、前年同期比34％増

その他の銀行製品

2月時点で直接預金アクティブユーザー数は200万人、給与預金総額は$2.5Bで、前年同期比69％増
顧客からの要望に応えて、今年初めにSavings機能を導入
Savings機能を利用した顧客は300万人以上で、ほとんどが目標額を設定し、自動的に貯金をしている

Square

Squareは海外展開に力を入れるようです。もちろん日本にもSquareは上陸していますね。ここ最近CMでもよく見ますね。今回日本のPaypayに対応したことにも言及していますね。

Squareエコシステムの概要：

2023年の戦略的優先事項：オムニチャネル化、アップマーケット拡大、グローバル展開、生成型AIの統合
オムニチャネル化：100を超える新製品や機能、パートナーシップを展開
アップマーケット拡大：中堅市場からの総利益が前年同期比19％増
グローバル展開：米国外市場における総利益が前年同期比43％増
生成型AIの統合：全てのSquare製品チームで戦略的優先事項としてAIを活用

オムニチャネル化

セラーがオフライン・オンラインで簡単に取引・金融サービスを利用できるように支援

アップマーケット拡大

中堅市場向けの取り組みを強化し、新規リード獲得を促進

グローバル展開

日本でのSquare LoyaltyとSquare for Restaurantsの導入
米国外市場での中堅セラーの製品採用が急速に進展

生成型AIの統合

Square Messagesの「Suggested Actions」機能を導入
AIによるアイテム説明の生成をSquare for Retailで導入
これらのAI機能で、セラーの手間を軽減し、効率化を実現

2023 1Q ブロックカンファレンスコール

質疑応答の内容をまとめました。

質問1：2023年の近期の優先事項や戦略に影響を与える課題は？

回答：戦略や提案から逸脱しないこと、顧客のニーズに応じて適切に構築し、信頼関係を重視。

質問2：投資やガバナンス、コンプライアンスのベンチマークについてはどう考えているか？

回答：2023年に約$160Mをコンプライアンスに投資。企業間での比較は難しいが、人材やソフトウェア、ツールに投資。

質問3：銀行危機がパートナーエコシステムに与える影響は？

回答：多様な製品やサービスのエコシステムを維持。冗長性を構築し、透明性を持ったパートナーシップを重視。

質問4：リテール、レストラン、美容業界向けの縦型オファリングについて、製品や配信に関する投資や、営業支援に関して語ってください。

回答：縦型ソフトウェアは特定のニーズに対応し、エコシステムの柔軟性を高める。営業チームを業界に特化させて、マーケティング投資を最適化。新しいホームページはリード生成にも効果がある。

質問5：ミッドマーケットセラーにおける縦型POSや開発者向けツールの成長は？

回答：ミッドマーケットセラー全体は19%増。縦型POSは42%増。開発者向けツールの利益成長も全体の成長を上回る。縦型ソリューションで大きな市場を狙っている。

質問6：現在の経済状況で、小規模ビジネスがどのようにレジリエンスを構築し、成功に向けて進むことができますか？

回答：ビジネスがどのように機能しているかに関する明確なデータを持つことが重要。

質問7：Cash Appの暗号通貨取引機能について、競合他社との差別化要因や将来の展開について説明してください。

回答： Cash Appの暗号通貨取引機能は、シンプルさと使いやすさに重点を置いており、競合他社との差別化を図っています。特に、初心者にも分かりやすいインターフェイスで、暗号通貨へのアクセスを容易にしています。将来的には、暗号通貨取引機能の拡充やエコシステムへの統合を進めることで、Cash Appの金融サービスとしての地位をさらに強化していく予定です。

質問8：SquareおよびCash Appが環境、社会、ガバナンス（ESG）に関する取り組みにおいて、どのようなプログラムや方針を持っていますか？

回答： SquareおよびCash Appは、環境、社会、ガバナンス（ESG）に関する取り組みに積極的に取り組んでいます。環境面では、オフィスやデータセンターのエネルギー効率向上を目指し、再生可能エネルギーの利用を推進しています。社会面では、地域社会への貢献や多様性・包摂性の促進を重視し、従業員の福利厚生や教育支援も充実させています。ガバナンス面では、企業統治の強化やリスク管理の改善を進め、コンプライアンスや倫理的な行動基準の遵守を徹底しています。

質問9：オンラインビジネス向けの支援策やデジタル化を推進するための取り組みについて、SquareとCash Appがどのように関与しているか説明してください。

回答： SquareとCash Appは、オンラインビジネス向けの支援策やデジタル化を推進するために、さまざまな取り組みを行っています。まず、オンライン決済や請求、送金などの機能を提供することで、ビジネスがデジタル環境で円滑に運営できるように支援しています。また、オンラインストアの構築や運営を容易にするツールやソリューションを提供して、デジタル化を促進しています。さらに、データ分析やマーケティングツールを通じて、顧客のニーズに応じた戦略やターゲティングを行いやすくして、ビジネスの成長をサポートしています。
SquareとCash Appは、中小企業向けの融資やクレジットサービスも提供しており、資金調達やキャッシュフローの改善を手助けしています。これにより、デジタル化への投資や新たな取り組みが可能になり、オンラインビジネスの発展を後押ししています。
さらに、業界のイノベーションを支援するために、パートナーシップや協力関係を築いており、新技術やサービスの開発・普及を促進しています。SquareとCash Appは、オンラインビジネスのデジタル化を推進する取り組みを通じて、ビジネスの持続可能な成長と競争力向上をサポートしていくことを目指しています。