メタバースにAIに深く関連し、多くの方が期待を寄せるエヌビディアの2025年第1四半期の決算速報の記事になります。2023年第2四半期から厳しい決算が続き、叩き売られたエヌビディアですが、生成AIのムーブメントで調子を取り戻しました。生成AIのど真ん中であるエヌビディアの決算は、その結果次第で相場全体を動かしかねないほど重要な決算ですが、はたしてエヌビディアが相場の追い風となることができるのでしょうか?👀。
エヌビディアの各事業内容を含め、こちらに詳しくまとめていますのでエヌビディアがどんな会社か興味ある方は是非読んでみてください。
今期の決算については、以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてください。
決算内容
今回の最新の決算と合わせて、これまでの推移を合わせて記載しています。
NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンセン・フアンから以下コメントがありました。
- 次の産業革命が始まり、企業や国がNVIDIAと協力して従来のデータセンターをAI工場に転換。
- AIはほぼすべての産業に大きな生産性向上をもたらし、コスト効率とエネルギー効率を改善しつつ、収益機会を拡大。
- データセンターの成長は、Hopperプラットフォームでの生成AIトレーニングと推論の強力かつ加速する需要に支えられた。
- 生成AIはクラウドサービスプロバイダを超え、消費者向けインターネット企業、エンタープライズ、主権AI、自動車、医療分野に拡大し、複数の数十億ドル規模の市場を創出。
- 次の成長波を迎える準備が整い、Blackwellプラットフォームが生成AIの基盤に、Spectrum-Xがイーサネット専用データセンター向けの大規模AI市場を開拓。
- NVIDIA NIMは、CUDAで動作するエンタープライズグレードの最適化生成AIを提供し、クラウドからオンプレミスのデータセンター、RTX AI PCまでを網羅。
- 株式の10対1の株式分割を発表し、従業員と投資家への株式所有をよりアクセスしやすくする。
2025年 1Q エヌビディア 売上高
結果:$26.04B(前年同期比+262%) アナリスト予想:$24.69B Clear!
売上はアナリスト予想を大きく上回りました。生成AI用GPUの需要継続中!
2025年 1Q エヌビディア EPS
結果:6.12$(前年同期比+461%) アナリスト予想:5.65$ Clear!
EPSもアナリスト予想を上回りました😭。利益も大きく伸びております。
各セグメントの売上推移と成長率
Data Centerが前年同期比+427%と大きく成長し、この事業だけで2B売上を達成しております。Gaming、Professional Visualizationの割合が霞んでしまいますが。前年同期比でプラス成長をしました。
単位はMillion $ | 2025 1Q | 2024 1Q | 成長率(前年同期比) |
Data Center | 22,563 | 4,284 | +427% |
Gaming | 2,647 | 2,240 | +18% |
Professional Visualization | 427 | 295 | +45% |
Automotive | 329 | 296 | +11% |
Data Center事業
- 第1四半期の収益:$22.6B(前期比23%増、前年比427%増)
- NVIDIA BlackwellプラットフォームとBlackwell搭載DGX SuperPOD™を発表、生成AIスーパーコンピューティングを強化
- NVIDIA QuantumとNVIDIA Spectrum™ X800シリーズスイッチを発表、InfiniBandとEthernet向けに最適化
- NVIDIA AI Enterprise 5.0とNVIDIA NIM推論マイクロサービスをリリース、企業アプリ開発を加速
- TSMCとSynopsysがNVIDIA cuLithoを使用して半導体製造の計算リソグラフィを加速
- Grace Hopper Superchipsを使用した新しいスーパーコンピュータ9台を発表
- Grace Hopper SuperchipsがGreen500リストの上位3台のエネルギー効率スーパーコンピュータを駆動
- AWS、Google Cloud、Microsoft、Oracleとのコラボレーションを拡大、生成AIイノベーションを推進
- Johnson & Johnson MedTechと協力、AIを手術支援に導入
Gaming事業
- 第1四半期のゲーミング収益:$2.6B(前期比8%減、前年比18%増)
- GDCでNVIDIA ACEおよびNeural Graphics向けの新しいAIゲーミング技術を発表
- Windows向けにNVIDIA GeForce RTX AI PCおよびワークステーションでの最大性能を提供する新しいAIパフォーマンス最適化と統合を発表
- Star Wars OutlawsやBlack Myth WukongなどのRTX技術を取り入れた新作ゲームを発表
- ChatRTXでRTX搭載Windows PCおよびワークステーションにチャットボット機能を提供するGoogleのGemmaなどの新モデルのサポートを追加
Professional Visualization事業
- 第1四半期の収益:$427M(前期比8%減、前年比45%増)
- AI強化ワークフロー向けのNVIDIA RTX™ 500および1000プロフェッショナルAda世代ラップトップGPUを発表
- デザインおよび生産性ワークフロー向けのNVIDIA RTX A400およびA1000デスクトップワークステーションGPUを発表
- Siemensとのパートナーシップを拡大し、Apple Vision Pro向けの新しいフレームワークを含む、産業用デジタルツインソフトウェアツールを強化するNVIDIA Omniverse™ Cloud APIを発表
- The Weather Companyおよび台湾の中央気象局が高解像度の全球気候シミュレーションのためにEarth-2 Cloud APIを採用
Automotive事業
- 第1四半期の自動車収益:$329M(前期比17%増、前年比11%増)
- BYD、XPENG、GACのAION Hyper、Nuroなどが次世代のNVIDIA DRIVE Thor™プラットフォームを採用
- 米国と中国のEVメーカーLucidおよびIM Motorsが欧州市場向けの車両モデルにNVIDIA DRIVE Orin™プラットフォームを使用
- NVIDIA生成AI技術を使用して車内体験を変革するパートナーを発表
- ヒューマノイドロボット向けのProject GR00T基盤モデルとIsaacロボティクスプラットフォームの主要なアップデートを発表
2025 2Qのガイダンス
2025 2Q売上予想 結果:$28.0±2%B アナリスト予想:$26.8B Clear!
来期の2025年2Qのガイダンスは市場予想を大きく上回りました。AI用GPUのおかげですごい伸び率です。
- 2025年 2Q 売上高:$28.0B ± 2%(前年同期比+107%)
- GAAPベースの粗利益率は74.8(±0.5%)%、非GAAPベースの粗利益率は75.5%(±0.5%)となる見込み
- 営業費用は、GAAP方式及びNon-GAAP方式ともに、それぞれ約$4.0B及び$2.8Bとなる見込み
- GAAP基準および非GAAP基準のその他収益・費用は、非関連会社投 資の損益を除き、約$300Mの費用となる見込み
- GAAP方式およびNon-GAAP方式の税率は、個別項目を除いて17.0%(±1%)となる見込み
カンファレンスコールの内容
カンファレスコールの内容についてあとでまとめていきます。
CFOのコメント
質疑応答の内容まとめ
まとめ
半導体メーカーから『Computing Platform Company』 に変貌を遂げたNVIDIA($NVDA)の2025年第1四半期の決算速報を記事にしました。決算発表後は株価は上昇しておりますが、相場が開いた後のさらなる上昇に期待が集まります。今晩が楽しみです。技術という面ではテクノロジーの発展に大きく寄与する素晴らしい企業なので、私のポートフォリオのエースとしてしっかりとホールドしておきます🙄。
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