中国版TESLAと名高い中国のEVメーカーNIOの決算速報になります。NIOは以前は日本の個人投資家にとても人気な銘柄でしたが、最近はあまり話題上がりませんね。ですが、まだまだNIOの決算には多くの方が注目していると思いますので決算の速報記事を作成しました。
今期の決算については、他に以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてくださいね!
企業の基本情報
詳しくはこちらの記事にまとめていますので、気になる方は合わせてご確認ください。
2021年第4四半期 ニオ 決算内容
前期の決算はこちらになります。
ハイライト
- 納入台数の着実に増加、平均販売価格の安定、製造効率の向上により、2021年第4四半期および通年の業績は堅調に推移し、2021年の車両マージンは20.1%に到達
- 拡大するグローバルユーザーに対してより良い体験を提供し、市場拡大を加速するために、当社は今後数年間、製品、コア技術、サービスに対する決定的な投資を継続
- 製品・技術、電力・サービスインフラに決定的な投資を行った2021年
- 高速反復、サプライチェーンへの対応と革新、生産能力の拡大、体系的な品質管理などの業務を高度化し、次の段階での発展に向けた包括的な準備を行った1年
- 2021年は、中国でのユーザーベースの拡大に加え、2021年9月のノルウェーでのNIO車の発売・納車を皮切りに、世界市場への拡大がスタート
- 2022年は、NIOにとって再加速の年となる
- 今年は、NIO Technology Platform 2.0に基づく3つの新製品をお届けする予定(ET7は2022年3月28日に納車を開始予定、ET5は2022年9月に納入開始見込み)
- 2022年にはより多くの国や地域で製品・サービスを提供し、グローバルなユーザーコミュニティをさらに拡大する予定
2021 Q4 売上高
結果:1.55B$(前年同期比+49%) アナリスト予想:1.53B$ CLEAR!
売上は予想を上まりました。成長率の鈍化が懸念されますが、これから投入されるET5、納車されるET7の売上に期待したいですね。
2021 Q4 EPS
結果:-0.16$(前年同期比+-14%) アナリスト予想:-0.21$ CLEAR!
EPSも予想を上回りましたが、赤字が拡大しております。前期と比べると利益が減っていることが少し気になるでしょうか。
ガイダンス
結果:1.511~1.567B$ アナリスト予想:1.66B$ MISS!
ガイダンスをミスりましたね。市場の反応は現時点ではわからないので、本日の米国株が開いた後の状況を反映させます。
- 納車台数:25,000~26,000台(前年同期比+24.6% ~ +29.6%)
- 売上:$1.511~$1.567 B(前年同期比+20.6% ~ +25.1%)
成長率の鈍化がやや気になりますね。海外展開している最中なのでこれから成長率が拡大するのかもしれませんが、そこらへんカンファレンスコールで語らられるか気になるところです。
カンファレンスコール
カンファレスコールの内容は下記になります。これまでに記載のないポイントに絞ってまとめました。
- ET7のテストドライブを全国で開始。ET7を試乗されたユーザーからは高い評価で試乗から受注への転換率は予想を上回っている(マスコミの報道よりはるかに多い)。
- 2021年の電気自動車市場は、予想を上回るスピードで拡大基調を維持。中国乗用車協会によると、バッテリー式電気自動車の普及率は昨年1月の5.9%から12月には18.6%に上昇。上海などの中国のTier 1とTier 2の都市ではより顕著に伸長。
- 2022年には、NT2をベースに、ET7、ET5、ES7の3つの新製品を送り出す予定。
- ET5は発売後、より広く多様なユーザー層を獲得し、当社の予想を上回る受注を獲得。
- 中大型プレミアム5シーターSUVとして位置づけられるNT2初のSUVモデルES7も間もなく発売し、2022年第3四半期からデリバリーを開始する予定。他のSUV(ES8、ES6、ET6)の売り上げに影響を与えるのではなく、補完的な役割を果たす。この市場規模は拡大傾向にあり、ES7の発売後のパフォーマンスに大きな自信あり。
- グローバル市場において、ES8はノルウェーのユーザーから高い評価を形成。今年は、6人乗りや7人乗りの乗用車の中で、月間の納入台数がトップ2にランクイン。
- テスラなどが販売価格を上げているが、現時点では価格設定を引き上げる計画はなし。
- 研究開発面では、研究開発投資を強化する予定。長期的なコア技術や基盤技術への投資、2023年に向けた新製品やグローバル市場への適応のための投資を行うため、今年の研究開発投資は2021年の2倍以上になる予想。
- 2023年の第4四半期に単期でブレークイーブン(EPSが0)を達成し、2024年には通期でブレークイーブンもしくは黒字化を達成することが、当社の戦略的な方向性の目標。
- 2022年第4四半期には、当社のNAD技術を使ってADをサービスとして提供開始予定。
- 自動車とスマートフォンやその他の携帯端末との接続の可能性やシナジー効果については、常に積極的に検討。
- ボリュームを増やしたい、ユーザー層を広げたいということであれば、企業によって戦略は大きく異なる。例えば、テスラは「モデル3」と「モデルY」を「モデルX」や「モデルS」と差別化し、価格差を大きくつけたが、そのせいで「モデルX」と「モデルY」は、製品サイクルにもかかわらず、販売台数が大きく減少。NIOは、5万ドルから10万ドルくらいのマーケットセグメントをターゲットにして、メインストリームのマーケットにリーチするのであれば、3万ドルから5万ドルくらいの価格帯をターゲットにする。
納車台数の推移(EVメーカーのKPI)
四半期ごとのの納車台数の成長率が鈍化していることが確認できます。また来期(2022 Q1)も25,000~26,000台なので大きな成長は見込まれていません。この原因については、カンファレンスコールで確認しようと思います。
ET7の納車はこれからですし、ET5は2022年9月からなので、このタイミングでどれだけ納車台数が増えるのかはチェックですね。車種についてはこちらに詳しく記載していますので、ご確認ください。
まとめ
中国版TESLAと名高い中国のEVメーカーNIOの決算をまとめました。NIOは以前は日本の個人投資家にとても人気な銘柄でしたが、最近はあまり話題上がらず少し寂しいですね。今回の決算でまたは多くの方が注目してくれると嬉しいです!ついでに株価も爆上げを期待します。
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