GAFAMTの決算が始まる1週間、Microsoftの次2番手となるTESLAの2021 Q4の決算速報記事になります。ナスダックが調整局面に陥ったこの局面、これらのメガテックの決算が指数に大きな影響を与えるのでなんとか良い決算を叩き出してほしいですね。
私自身もTESLAは保有銘柄の中で2番目に割合の大きい銘柄ですので、決算には注目しています。テクノキングことイーロン・マスク率いるTESLAの決算はどうだったのでしょうか?
前回のTESLAの決算速報記事は以下になります。
テスラ TESLA(TSLA)の基礎情報
テスラ TESLA の企業概要
以前TESLAについて妄想も含めまとめた雑記の情報をアップデートしました。興味がある方は是非読んでみてください。
テスラ TESLAのギガファクトリー
EV最大手であるテスラのすごいところは量産体制だと思います。それを象徴するのがギガファクトリーです。上の写真の新工場の敷地の広さは東京ドーム約18個分の85haだそうです!
もともとギガファクトリー4(ベルリン)での生産開始は2021年を予定していましたが、環境規制の承認がやや遅れているようです。それでも2022年初頭に生産開始できるよう設備試験などをは2021年末に開始しています。
名称 | 建設地 | 稼働開始 | 主要生産品目 | 生産台数 |
フリーモント工場 | カルフォルニア (アメリカ) | 2010年 | Model S/3 Model X/Y | 100,000 500,000 |
ギガファクトリー1 | ネバダ (アメリカ) | 2016年 | バッテリー、蓄電池 | – |
ギガファクトリー2 | ニューヨーク (アメリカ) | 2017年 | 太陽光発電関連 | – |
ギガファクトリー3 | 上海 (中国) | 2019年 | Model 3/Y | >450,000 |
ギガファクトリー4 | ベルリン (ドイツ) | 2022年初頭 設備テスト中 | Model Y、 バッテリー | – |
ギガファクトリー5 | テキサス (アメリカ) | 2022年初頭 設備テスト中 | Model Y、 サイバートラック | – |
株価
ここ最近は金利上昇に伴いグロース株が調整局面に陥っている中、良決算を叩き出したテスラですが、市場の反応はアフターでプラスにもマイナスにもなり安定しません。カンファレンスコールで落ち着くと予想されます。
(追記)カンファレンスコールおよび翌日の株価から市場の反応は、見通しの点でやや嫌気のようですね。真意はわかりませんが、2022年は新しいモデルの開発に取り組まない内容が想定外だったのでは予想されています。
決算内容
売上高
売上:17.7B$(前年比+65%) アナリスト予想:16.6B$ CLEAR!
売上は見事にアナリスト予想を超えてくれました。前年同期比+65%と大きく成長しましたね。その要因は以下のようです。
- 販売台数の増加
- その他事業部分の成長
やはり、テスラの強みは量産体制を整えることによる生産台数の確保、成長でしょうか。今後も期待されます。
EPS
EPS:2.54$(前年比+218%) アナリスト予想:2.36$ CLEAR!
売上同様にEPSも見事にアナリスト予想を超えてくれました。低価格帯の車へのシフトしたにもかかわらず営業利益率は14.7%と過去最高を達成。営業利益率の要因としては以下が挙げられます。
- 車両一台あたりのコストの削減(さらなる削減を狙う)
- 納車台数の増加
- 自動車リース、サービス事業の収益性改善
2022年 見通し
そこまでインパクトのある内容ではありませんが、継続的な成長が見込めます。懸念点としては、引き続きサプライチェーンの課題でしょうか。
- 生産能力をできるだけ早く拡大する予定(今後数年年平均50%の納車台数の伸びを達成する見込み)
- サプライチェーンが主な制限要因になったため、当社の自社工場は数四半期にわたって生産能力を下回っていますが、これは2022年まで続くと予想
- 製品ロードマップや長期的な生産能力拡大計画、その他の費用に充当するための十分な流動性がある
- 製造及びオペレーションのコスト削減のためのイノベーションを継続的に実行し、ハードウェ ア関連の利益がソフトウェア関連の利益をさらに増大させると考えている
- オースティンおよびベルリンにおける生産立ち上げは、新製品や製造技術の新拠点への導入の成否、 サプライチェーンに関連する継続的な課題、地域の許可の影響を受ける
- サイバートラックは、モデルYに続いてオースティンでの生産を計画しており、工業化に向けて前進
カンファレンスコールの内容は以下になります。
KPI(生産台数と納車台数)
EVに着目すると、生産台数と納車台数がKPI(重要業績評価指標)となります。
生産台数
生産台数は前年同期比+70%と好調です。右肩上がりで増加しています。
また、今後の生産数については、ベルリンとテキサスの2つのギガファクトリーの本格的な生産開始でさらなる増加が期待できます。見通しでも生産台数の成長率は年平均+50%を目指しているようです。今後ますます増えるTESLA車の需要に対して生産能力でカバーしていく大きな道筋となりそうですね。
納車台数
納車台数ももちろん右肩上がりで、前年同期比+71%と好調です。TESLA車の需要は増えていく一方ですね。アメリカはもちろんこと、ヨーロッパ、中国で多く売れているようです。日本でもちらほら見かける台数が増えてきている印象です。
まとめ
メガテック決算発表の先陣『TESLA($TSLA)』の決算発表速報でした。結論、2021 Q4テスラの決算は良かったです。売上、EPSともにアナリストの予想を上回る結果となりました。調整局面の中でこの決算で市場がどう反応するか気になるところです。
調整局面で最高値からの下落率は26%と大きいですが、また最高値更新すると信じテスラ株を保有していくつもりです。$TSLA含む私のポートフォリの実績興味ある方はこちらもみてみてください。
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