投資未経験者・投資初心者にむけて、私が投資を始める時に知っていれば良かった「投資の目標とリスク許容度」についてまとめました。考え方、手順、私のケースを具体的に記載しています。実際に目標設定について数パターンシミュレーションしているので参考にしてみてください。
なんとなく将来が不安だから投資をしたいなど、具体的な目標なく投資をすると、どの程度リスクをとっていいのかわからないので「投資の目標とリスク許容度」を明確にすることが大切だと思っています。
私は現在、投資歴2年目で約1,000万円を運用しています。運用益は200万円ほどです。投資を勉強しながら着実に資産を増やしていっています。
このように考えている人はぜひこの記事を読んでみてください。
投資始めてみたいけど、何に投資すれば良いかわからないよ。もし投資したお金が減ってしまったらと思うとなかなか始められないよ。
なんとなく投資始めたばかりだけど、何をどう買えばいいのかわからないわ。とりあえずオススメされた投資信託を買っているわ。
投資を始める前に皆さんにちゃんと考えておくべき事があります。いきなり何に投資するかではなくて、目標を決めると自ずと何に投資すべきか決まります。
投資の目標の設定設定
一番最初に考えるべきは投資の目標設定です。「どれくらいの期間をかけて、どのくらい資産を増やしたいか」考えてみましょう。そのためには、何のために資産を増やしたいのかその目的を考えてみると良いかもしれません。
いくつかの例を出しましたが、これらの目標でリスク許容度は大きく変わりますね。もちろん投資に回せる金額による影響もありますが。
ちなみに私は15年後に1億円というかなりリスクの大きい目標を掲げています。
投資の想定利回りの計算
目標を立てたら、実際にどのくらいの利回りで運用する必要があるのか計算してみましょう。投資はいろいろなパターンがあり、計算方法も多様ですが、簡易化して以下の式を用います。
1年後の投資資産 = 現在の投資資産 ✖️ (1+利回り) ➕ 入金額(年)
これをExcelで計算すると、簡単に何年後の資産がいくらになるかわかりますよ。具体的には目標の例に合わせて考えてみることにします。下記が資産を想定する上で重要になってくる項目です。
- 初期投資額(0年目、投資を始める時に投資する金額)
- 利回り(年間の想定利回り)
- 入金額(年間の投資に回せる金額)
- 年数(目標設定している年数、上記に式に出てきていないが、何年目という形ででてくる)
なんだかんだ投資で大事なのは「どのくらい投資にお金を回すことができるか」だと思います。上記の1、3番目に該当しますね。
5年間かけて毎月のお小遣いを2万円増やすケース
お小遣いということであれば、本来高配当の銘柄に投資すべきかと思います。実は毎月2万円のハードルは高いです。
毎月2万円、年換算だと24万円です。配当を税引後を考慮して、配当4%とすると元本は600万円必要になります。
5年かけて600万円用意するためには、利回り4%で毎年120万円(毎月10万円)投資に回さないといけませんね。もちろん600万円貯まるまでは配当は再投資する計算です。
30年後に老後資金として2,000万円用意するケース
2,000万円と聞くとハードルが高いですが、30年という長い期間があるとかなりハードルは低くなります。
30年かけて2,000万円用意するためには、利回り5%で毎年30万円(毎月2〜3万円)投資に回すことになります。これなら米国や全世界の指数を積立NISAで満額実施すれば問題なく達成できそうでうすね。
10年後にFIREするために、1億円用意するケース
1,000万円を1億円に増やすのはもちろんハードルは高いです。
10年かけて1億円にするためには、利回り20%で毎年150万円(毎月12、3万円)投資に回さす必要がありますね。利回り20%というのが非常に難しいです。高いリスクを負う必要がでてきます。
または、利回り10%で毎年500万円(毎月40〜50万円)投資に回せば達成できます。入金力を極端にあげればリスクは下げられますが、年500万円投資に回すのはかなり非現実的ですね。
目標の金額と達成する年数をもとに、初期投資額と毎年の入金額から利回りを想定することができます。この利回りがリスク許容度と繋がります。
アインシュタインが「複利は人類最大の発明」といったことがよくわかりますね。元本だけではなく利益がまたさらに利益を産む効果は凄まじいです。特に投資している期間が長ければ長いほどに!
実際に私の目標(15年で1億円)と2021年9月時点の実績を載せておきます。今のところ計画通りいっています。
投資のリスク許容度の設定
リスク許容度はほとんど利回りといってもいいと思います。利回りを高く設定すればするほど、お金が減ってしまうリスクが高くなります。逆に利回りを低く設定すれば、お金が減ってしまうリスクは低くなります。想定利回りごとに私が思う投資方法を紹介します。
リスクなんて負えない! →想定利回り〜0.01%
リスクを負わないということで想定されるのが預金です。
もちろん、投資だけがお金を増やす手段ではありません。働いたお金をそのままコツコツ貯金して資産を築くことだってできます。副業で収入を増やして資産を築くことだってできます。
ひとつの重要なことを言っておくと、「預金はノーリスクではない」です。
今の100円の価値が10年後も同じ100円だとは限らないということです。これはインフレ率(物価上昇率)が関わっており、政府・日銀はこのインフレ率を2%でコントロールしようとしています。つまり、銀行に今預けていた100円は、10年後に82円の価値になってしまう可能性があるんです。
100円だったらいいけど、1,000万円預けていたら820万円の価値になってしまうと考えるとゾッとするね。
預金しつつ宝くじ感覚で投資を実施するののなら国内IPOがおすすめです。IPOを始めたい方はこちらのサイトが非常に有用です。
私自身、投資を始めたきっかけはIPO投資です。ただし私の経験上、普通の投資との両立は難しいと感じます。実際に国内IPOに当たったことは一度もありません。補欠までいったことは数回あります。
低いリスクでお金を増やしていきたい! →想定利回り〜6%
一攫千金は狙ってないけど、ただ銀行にお金を預けているよりはコツコツ増やしたいと考えている方は色々な選択肢が取れると思います。特にリスクを抑えて、長い期間による複利で資産を拡大する方法が投資では王道だと思います。
- 高配当株 配当再投資
- インデックス 積立投資
もちろんリスクが低いというだけで、リスクがないわけではありません。リスクの内容・程度、リターンもそれぞれ違います。
実際に両方とも実施したことはあります。現在は私の目標設定が利回り10%なので、高配当株への投資は行っていません。実際に実施していたのこの2つの投資方法は改めて記事にしようと思います。
高配当投資やインデックス積立投資に興味がある方はこちらの記事も合わせてお読みください。
多少リスクを負ってでも資産を早く増やしたい! →想定利回り6%〜
少額の資産から始めて大きく増やしたい人もいるでしょう。ハイリスク・ハイリターンであっても情報をうまく見つけ、トレンドに乗っかれば効率的に爆益を出す事だって夢ではありません。ただし、うまくいかず資産が大きく減ってしまうことも覚悟しなければなりません。想定するリターンが大きいほどリスクは高くなります。私自身何回も痛い目を見ています。
- グロース株投資:成長率の高い個別銘柄やセクターに絞って投資
- レバレッジ投資:上記のインデックス投資にレバレッジ(倍率:例えば3倍)をかけて運用
- 仮想通貨投資:話題のビットコインなどの仮想通貨に投資
グロース株について、効率的な有望銘柄の探し方、投資するタイミングなどの具体的な事は下記の記事で説明しています。
私の投資の遍歴は「IPO投資 → 高配当投資 → (現在)グロース株投資+仮想通貨投資+インデックス投資」です。
投資方法の再検討
リスク許容度を確認し、設定したリスク許容度が妥当か再検討しましょう。リスク許容度は、投資に回せる金額と年数によって大きく変わります。今一度、「どれくらいの期間をかけて、どのくらい資産を増やしたいか」「どのくらい投資にお金を回し続けられるか」考え、リスク許容度を上げるのか下げるのか考え直しましょう。
この再検討が一番大事なのかもしれませんね。もちろん、途中で方針を変える必要があれば、再検討するべきだと思います。
まとめ
私の後悔は、なんとなくお金を増やすぞと投資を始めてしまい、なんとなく有名な企業だから、有名な人が言っていたからという理由で特に何も調べず投資銘柄を選んでしまいました。
何年後に総資産額がいくらになっていて欲しいから、どんな投資方法をするべきで、どんな銘柄に投資しようとしっかり考えていれば良かったと後悔しています。
まだ投資1年目の時に気づき、軌道修正できたので、今のところはいろいろな投資方法を試しながら、目標の富裕層(総資産額1億以上)を目指して投資していきます。投資には色々な方法があるので、自分に合った投資方法を見つけてください。その参考に少しでもなれば良いなと思っています。
一般庶民投資家の実際の資産の増減を見てみたい方は投資実績も見てみてください。
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