東南アジアで急成長を遂げるシー Sea Limited(SE)の2022第1四半期の決算まとめ記事になります(プライベートの都合上速報にできず申し訳ございません)。Seaは日本の個人投資家にとても人気なグロース銘柄(せっ!せっ!せっ!)です(でした😭)。
決算で当たり前のようにEPSのアナリスト予想を外しても、脅威の売上成長率で株価が上昇し続けたのはいまは昔の話。株式市場全体が厳しい現在、グロース株は決算を外すと地獄のように下落します。Sea Limitedの株価も最高値から80%下落しています。今回の決算発表で好転するかどうか注目です。
今期の決算については、他に以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてくださいね!
企業概要
詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご覧ください。
2022 Q1 シー Sea Limited 決算内容
シー Sea Limited (SE)の2022年第1四半期の決算発表の内容をまとめました。
2022 Q1の売上高
結果:2.90B$(前年同期比+64%) アナリスト予想:2.8B$ CLEAR!
売上は見事に予想を上回りました。成長率がかなり落ちていることがやや不安ですが、Digital Entertainment事業がコロナブーストしていたことを考えると当然かもしれません。事業毎の成長率は以下の各セクションをご覧ください。
各セクションの成長
Digital Entertainmentは前年同期比+45%、E-commerceは前年同期+94%の成長率です。やはりコロナブーストしていたDigital Entertainmentにやや雲がかかっていますね😭
2021 Q4のEPS
結果:-0.80$(前年同期比+29%) アナリスト予想:-1.17$ Clear!
超めずらしく今期はアナリスト予想を上回りました。アジア市場での黒字化という以前から共有していた予測の達成に向けて順調に進んでいるそうです。
ガイダンス
今回の決算発表では2022年通期のガイダンスの修正が行われました。
E-commerceの2022年の見通し
- 下方修正:$8.5~9.1B(前年比+71.8%)
- 前回報告時:$8.9~9.1B(前年比+75.7%)
- 理由:マクロの不確実性が高まっていることから、2022年通期のShopeeの潜在的なシナリオはより広範囲に及ぶと推測
各事業のハイライト
E-commerce (Shopee)
- 総受注高:$1.9B(前年同期比 +71.3%)
- GMV:$17.4B(前年同期比 +38.7%増)
- 取引手数料や広告収入の増加により、売上総利益率は前年同期比で改善
- 他の付加価値サービスからの収入に比べ、利益率の高い取引手数料や広告収入の伸びが加速したことにより、売上総利益率は前年同期比で改善。一方、その他の付加価値サービスからの収入における売上総利益率も前四半期比で改善
- 本部共通費控除前の調整後 EBITDAの損失は、Shopee 全体で前年同期比および前四半期比とも改善。Shopeeは、東南アジアおよび台湾において、今年中に本社費用配分前の調整後EBITDAを黒字化する予定。東南アジアと台湾では、2022年第1四半期に4セントの損失となり、2021年同期の12セントから70%以上改善
- ブラジルでは、この損失も 2022 年第 1 四半期に前年同期比 45%以上改善し、$1.52
- 東南アジアと台湾の調整後 EBITDA は、HQ コスト配分後、来年末までにプラスに転じる見込み
- 東南アジアと台湾で、2022年第1四半期ショッピングカテゴリにおいて月間平均アクティブユーザー数とアプリの総使用時間で1位を獲得
- Shopeeが最大のコマースプラットフォームであるインドネシアでは、総注文数が前年同期比で約77%増加。Shopeeは2022年第1四半期の月間平均アクティブユーザー数およびアプリの総使用時間において、ショッピングカテゴリで引き続き1位を獲得
- Shopeeブラジルは、2022年第1四半期のダウンロード数およびアプリ総使用時間においてショッピングカテゴリで引き続き1位、平均月間アクティブユーザー数において2位を獲得。また、2022年3月と4月の月間アクティブユーザー数でショッピングカテゴリで1位を獲得
- 世界的には、2022年第1四半期にダウンロード数でショッピングカテゴリーのトップランクになり、GooglePlay において2022 年第 1 四半期にアプリの総使用時間で世界第 1 位、平均月間アクティブ ユーザー数で第 2 位となった
Digital Entertainment (Garena)
- GAAPベースの売上は$1.1B(前年同期比+45.3%増)
- 課金額は前年同期$1.1Bに対し$0.8Bであり、2020 年第 1 四半期からの年複利成長率 27%相当
- 四半期のアクティブユーザー数は、2021 年第 1 四半期の 6 億 4880 万人に対し、6 億 1590 万人
- 2021 年第 1 四半期の 6 億 4880 万人に対し、6 億 1590 万人となり、2020年第1四半期から約24%の複合年間成長率に相当
- 四半期の課金ユーザー数は 6,140 万人で、有料ユーザー比率は 10.0%(前年同期 12.0%)
- ユーザー 1 人当たりの平均課金額は1.3$で、2021 年第 1 四半期の 1.7$から下落
- 自社開発の世界的ヒットゲーム「フリーファイア」は、ユーザー数および売上高指標において、引き続き世界上位を維持
- 2022 年第 1 四半期に世界で最もダウンロードされたモバイルゲームを維持
- Google Playの同カテゴリにおいて、フリーファイアは2022年第1四半期の平均月間アクティブユーザー数で世界第3位
- フリーファイアは2022年第1四半期も東南アジアとラテンアメリカで最も売上高の高いモバイルゲームであり、過去11四半期連続でこのトップの座を維持
- 米国では、2022年第1四半期のモバイルバトルロイヤルゲームで、Free Fireが5四半期連続で最も売上高の高いゲーム
Digital Financial (seaMoney)
- GAAPベースの売上高は$236M(前年同期比+359.9%)
- SeaMoneyの商品およびサービスにおける四半期ごとのアクティブユーザー数が4,900万人到達(前年同期比+78.2%)
- 当社の市場の中で最も包括的な商品・サービスを提供するインドネシアでは、アクティブユーザー数の30%以上がSeaMoney の複数の商品・サービスを利用
- モバイルウォレットの総決済額は$5.1B(前年同期比+48.5%)
- デジタル・キャピタル社(Digital Capital Sdn Bhd)率いるコンソーシアムが、4月にマレーシア財務大臣よりデジタルバンクのライセンス申請を承認
2021 Q4 カンファレンスコール
カンファレスコールの内容は下記になります(これまでに記載なく、インパクトのあるものだけを抜粋)。
- Shopeeのガイダンスの幅を広げた理由は、インフレの進行やサプライチェーンの混乱、金利上昇などのマクロトレンドが世界各地で見られるため
- Digital Entertainment事業では、東南アジアやその他の地域のユーザーの動向が四半期末に近づくにつれて安定化
- Digital Entertainment事業では、チームの約半数がさまざまな段階の新作ゲームに注力し、残りの半数は『Free Fire』と『Free Fire MAX』にコンテンツやゲームモード、UGCツールを追加することに引き続き注力
- SeaMoneyは収益性の高い重要なビジネスチャンスであり、今後もさまざまな地域にわたってSeaMoney事業の成長を管理
- 参入した各市場は非常に独特で、アプローチの実行や、細部に至るまでビジネスの管理において、深いローカライゼーションが必要。そして、このような多様性の高い市場を、異なる発展段階、異なる文化、規制の下で管理することが、Sea Limitedの強み
- さまざまな市場でBuy Now Pay Laterプログラムを導入。ユーザーの要望に応じて、他の金融機関とも協力し、このプログラムを発展させていく予定
まとめ
東南アジアで急成長を遂げるシー Sea Limited(SE)の2022第1四半期の決算の記事をまとめました。Seaは日本の個人投資家にとても人気なグロース銘柄でしたので、まだ注目しているかも多いともいます。
私自身はホルダーで、成長著しい東南アジアでプラットフォームを気付き上げるSeaは魅力的だと思っています。株価的には厳しい状況ですが、今後も成長を続け株価も上昇してくれることを期待してホールドします🙄
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