良決算を出し続け、日本でも人気が高いグロース株『クラウンドストライク CrowdStrike(CRWD)』の2023年第3四半期の決算速報になります。サイバー攻撃の増加する昨今、セキュリティ銘柄の株価は最近強いです。しかしながら、クラウド銘柄の成長減速が懸念される昨今、SaaS銘柄であるクラウドストライクの決算はどのような結果になったのでしょうか!?そして決算内容に対する市場の反応はいかに!?
私自身クラウドストライクは私のポートフォリオでの保有割合も高く、現在ポートフォリオ全体の12%を占めます。クラウドストライクの企業概要はこちらの記事にまとめていますので、どんな企業か知りたい方はご確認ください。
今期の決算については、他に以下の企業をまとめています。興味がある企業はチェックしてみてくださいね!
企業の基本情報
クラウドストライクがどんな企業か詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。なぜたくさんあるセキュリティ銘柄の中、特に注目されているのかがわかります。
2023年第3四半期 クラウドストライク 決算内容
CEO、CFOのコメント
CEO George Kurtz
CrowdStrikeは、規模が大きく、定着率が高く、モジュール導入が進み、新興製品による新規ARRが過去最高で、新規ARRに100万ドル以上貢献する顧客が過去最多となるなど、堅調な成長を実現しました。しかし、マクロ経済的な逆風が小規模な顧客の販売サイクルを長くし、一部の大規模な顧客が複数段階のサブスクリプションを開始したため、ARRの計上が将来の四半期まで遅れたため、新規の純増数は当社の予想を下回る結果となりました
CFO Burt Podbere
マクロ経済の逆風が強まる中、CrowdStrikeは指針を上回る収益と決算を達成しました。今後も引き続き、収益性、フリーキャッシュフローと成長のバランスを取りながら、強力なユニットエコノミクスを実現することに注力していきます。
2023 3Q 売上高
結果:$580.9M(前年同期比+53%) アナリスト予想:$575.M CLEAR!
売上は市場予想を上回りました。成長率も高い水準で継続しています。懸念点はCEOのコメントにもあった通り新規ARRの未達でしょうか(ARRの箇所の記載)。
2023 3Q EPS
結果:0.40$(前年同期比+135%) アナリスト予想:0.31$ CLEAR!
EPSもアナリスト予想を上回りました。サブスクリプションがメインの企業は顧客が増えるほど利益も増大していくので、しっかりと顧客を増やせてるクラウドストライクは強いですね。
サブスクリプションの年間経常収支(ARR)
CrowdStrikeのARRを見てみましょう。ARRは$2.34Bとなり、前年同期比で+54%と大きく増加し、過去最高を達成しております。当四半期では$198.1Mの新規追加となっており、この数字は予想を未達。CEOのコメントにある通り、段階的に導入する顧客の影響で当四半期に計上できなかったとのことです。これは不況による導入の減速とみれるのかもしれません。。。新規サブスクリプション顧客の増加数も前四半期からは減少しております(今期:1460件、前期:1741件)。
ARR(Annual Recurring Revenue)とは、年間経常収支のことで、毎年決まって得られる1年間分の収益を指します。ARRはサブスクリプション型ビジネスモデルにおいては、サービスの成長を測る指標として重要視されています。
ガイダンス
評価 | 結果 | 予想 | 前期発表時 | |
FY23 4Q 売上 | ❌ | 619.1~628.2M | 632M | – |
FY23通年 売上 | ⭕️ | 2.223~2.232B | 2.223B | 2.223~2.232B |
FY23 4Q EPS | ⭕️ | 0.42~0.45 | 0.34 | – |
FY23通年 EPS | ⭕️ | 1.42~1.52 | 1.32 | 1.31~1.33 |
ガイダンスは2023 4Qの売上が市場予想を下回るも、EPSは市場予想を上回りました。通年でみると売上は前期に発表した数字を維持していますが、EPSは上方修正しております。通年はともに市場予想を上回る結果となりました。クラウドストライクの技術の優位性と業界の強い追い風を反映したとコメントがありました。
CrwodStrikeの優秀さを目の当たりにした気がします。将来性のある優良銘柄であり、セキュリティ業界を再構築してくれる革新的な企業だと信じています。
ハイライト
- 売上高は$580.9Mで前年同期比+53%
- 期末ARRは前年同期比+54%の$2.34B
- 新規の純ARRは$198.1Mとなり、前年同期比では増加も前四半期からは減速
- レポシフィの買収は、2023年度第3四半期の純新規ARRに100万ドル未満しか寄与していない
- 当四半期に1,460件の新規サブスクリプション顧客を純増し、2022年10月31日現在のサブスクリプション顧客数は合計21,146件(前年比+44%)
- 5つ以上、6つ以上、7つ以上のモジュールを導入しているクラウドストライクのサブスクリプション顧客は、それぞれ60%、36%、21%
- 外部攻撃表面管理(EASM)プラットフォームであるReposifyを買収し、CrowdStrikeの顧客が外部資産の可視性を強化し、リスク露出を低減することを支援
- 第6回年次サイバーセキュリティカンファレンスFal.Conのハイライトは、ファルコンインサイトXDR、ファルコンディスカバーフォーIoT、ファルコンログスケール、ファルコンプリートログスケール、新しいCloud Native Application Protection Platform(CNAPP)機能
- CrowdStrikeとEYのグローバルアライアンスを拡大し、クラウドセキュリティとオブザーバビリティサービスを提供
- MITRE Engenuity ATT&CK Evaluations for Security Service Providersにおいて、敵対的行動の99%検出を達成
- SE Labs社の「Enterprise Advanced Security Ransomware Test」でAAA評価を獲得、誤検知ゼロの100% Protectionを達成
- 2022年CRN Tech Innovator Awardsにおいて、CrowdStrike Cloud Security(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)が受賞
- Protection Platform (CNAPP)ソリューションであるCrowdStrike Cloud Securityが、2022年CRN Tech Innovator Awardsの受賞企業に選出
- Great Place to Work®とFortune Magazineの2022年版「女性にとって最高の職場」の1つに選出。モータースポーツ財団とのパートナーシップやNextGenスカラーシップ賞など、チャリティ寄付戦略を拡大
カンファレンスコール
ハイライトに記載のないカンファレスコールのポイントを下記にまとめました。
- 後でまとめます
まとめ
良決算を出し続け、日本でも人気が高いグロース株『クラウンドストライク CrowdStrike(CRWD)』の2023年第3四半期の決算速報をまとめました。アナリスト予想は2023 4Qのみ未達でしたが、他は全てクリアしていました。しかしながら、市場の反応はかなり悪いです😭。現状厳しいSaaS銘柄ですが、将来的には魅力的な会社だと思います。買い増すか悩みますが。。。
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