GAFAMTの決算が始まる1週間、先頭バッターはテスラになります。朝早く起きて、テスラ TESLAの2022 Q1の決算速報記事をまとめましのたでどうぞご覧ください!Netflixが大ゴケしてテック銘柄中心に嫌な雰囲気(株価も大きく下落)がありましたが、テスラが悪い流れを変えてくれる、そんな期待が集まる決算発表になります!
私自身もテスラは保有銘柄の中で3番目に割合の大きい銘柄ですので、決算には注目しています。テクノキングことイーロン・マスク率いるテスラの決算はどうだったのでしょうか?
前回のTESLAの決算速報記事は以下になります。
テスラ TESLA(TSLA)の基礎情報
テスラ TESLA の企業概要
以前TESLAについて妄想も含めまとめた雑記の情報をアップデートしました。興味がある方は是非読んでみてください。
テスラ TESLAのギガファクトリー
EV最大手であるテスラのすごいところは量産体制だと思います。それを象徴するのがギガファクトリーです。上の写真の新工場の敷地の広さは東京ドーム約18個分の85haだそうです!2022年Q1の工場に関するハイライトは以下になります。
- 第1四半期は、世界的なサプライチェーン、輸送、労働力、その他の製造上の課題が継続し、工場のフル稼働が制限。
- 2022年4月、テキサス州オースティンの新工場でモデルYの納品を開始。サイバー・ロデオのオープニングパーティーでは、4680個の自社製セル、一体型のフロントボディ鋳造品、構造用バッテリーパックを搭載した最初の車両を納車。ギガファクトリー・テキサスで、4680セルの構造用パックと2170セルの非構造用パックの両方を使ったモデルYを生産できるようになる。
- ギガファクトリー3(上海)は第1四半期の週間生産量は好調だったが、上海でCOVID-19の症例が急増したため、当社の工場とサプライチェーンの一部が一時的に閉鎖。最近、限定的な生産が再開されましたが、引き続き状況を注視しています。
- ギガファクトリー5(ベルリン)での生産は2022年3月に開始され、生産開始時には2170セルの非構造パックを使用。最終的には、4680セルの構造用パックと2170セルの非構造用パックの両方を使用してモデルYを生産できるようになる予定。
名称 | 建設地 | 稼働開始 | 主要生産品目 | 生産台数 |
フリーモント工場 | カルフォルニア (アメリカ) | 2010年 | Model S/3 Model X/Y | 100,000 500,000 |
ギガファクトリー1 | ネバダ (アメリカ) | 2016年 | バッテリー、蓄電池 | – |
ギガファクトリー2 | ニューヨーク (アメリカ) | 2017年 | 太陽光発電関連 | – |
ギガファクトリー3 | 上海 (中国) | 2019年 | Model 3/Y | >450,000 |
ギガファクトリー4 | ベルリン (ドイツ) | 2022年初頭 設備テスト中 | Model Y、 バッテリー | Early ramp |
ギガファクトリー5 | テキサス (アメリカ) | 2022年初頭 設備テスト中 | Model Y、 サイバートラック | Early ramp |
株価
ネットフリックスの決算発表が転けたことから、テクノロジー関係の銘柄が大きく下げた日のアフターにテスラの決算発表でした。しかしながら、見事にアナリスト予想をビートした良決算のテスラ、株価はアフターでもちろん上昇し、他のテック銘柄もアフターで上昇中です。
決算内容
売上高
売上:18.8B$(前年比+81%) アナリスト予想:18.1B$ CLEAR!
売上は見事にアナリスト予想を超えてくれました。前年同期比+81%と大きく成長しましたね。その要因は以下のようです。
- 販売台数の増加
- ASP(平均販売価格)の上昇
- その他事業部分の成長
やはり、テスラの強みは需要があり続けるその人気とその需要に応える圧倒的な生産能力でしょうか。
EPS
EPS:3.22$(前年比+246%) アナリスト予想:2.3$ CLEAR!
売上同様にEPSも見事にアナリスト予想を超えてくれました。期待以上に予想を大きく超えています。営業利益は$36Bに改善し、営業利益率は19.2%となりました。この利益水準は、第1四半期に2018年CEO表彰に起因するSBC費用$48Mを発生させながら達成したものとのことです。営業利益率の改善要因としては以下が挙げられています。
- 納車台数の増加
- ASP(平均販売価格)の上昇
- 車両一台あたりのコストの削減(インフレ圧力がある中)
- 株式ベースの報酬費用の減少
- 規制東京による信用販売の増加
今後の見通し
そこまでインパクトのある内容ではありませんが、継続的な成長が見込めます。懸念点としては、引き続きサプライチェーンの課題でしょう。
- 数年先には、年平均50%の車両納入台数の伸びを達成できると見込んでおり、この成長率は、当社の設備能力、業務効率、サプライチェーンの能力と安定性に依存。
- サプライチェーンが主な制限要因となったため、当社の自社工場は数四半期にわたって生産能力を下回っているが、これは2022年の残りの期間も続くと思わる。
- 製品ロードマップや長期的な生産能力拡大計画、その他の費用に充当するための十分な流動性を保有
- 製造及びオペレーションのコスト削減のためのイノベーションを引き続き実行する一方、時間の経過とともに、ハードウエア関連の利益はソフトウエア関連の利益の加速を伴うと予想
- 新しいギガファクトリー(テキサス、ベルリン)における生産立ち上げのペースは、多くの新製品や製造技術を新拠点にうまく 導入できるかどうか、またサプライチェーンに関連する継続的な課題によって影響を受ける。
- サイバートラックの工業化は進んでおり、ギガファクトリー5(テキサス)で生産予定
KPI(生産台数と納車台数)
EVに着目すると、生産台数と納車台数がKPI(重要業績評価指標)となります。
生産台数
2022年Q1(1月〜3月)の生産台数は前年同期比+69%と好調です。ただし、前期比でいうとマイナスになりますが、昨年も同様の結果でした。気になるのは2022年4月にコロナの影響で上海工場が3週間停止したことでしょうか。
今後の生産数については、ベルリンとテキサスの2つのギガファクトリーの本格的な生産開始でさらなる増加が期待できます。見通しでも生産台数の成長率は年平均+50%を目指しているようです。今後ますます増えるテスラ車の需要に対して生産能力でカバーしていく大きな道筋となりそうですね。
納車台数
納車台数ももちろん右肩上がりで、前年同期比+68%と好調です。前期に比べるとやや納車台数が落ちていることが気になるところでしょうか。アメリカはもちろんこと、ヨーロッパ、中国でシェアを伸ばしていますね。日本でもちらほら見かける台数が増えてきている印象です。
カンファレンスコール内容まとめ
カンファレンスコールの内容は以下になります。
まとめ
メガテック決算発表の先陣『テスラ TESLA($TSLA)』の決算発表速報でした。結論、2022 Q1テスラの決算は良かったです。売上、EPSともにアナリストの予想を上回る結果となりました。特にEPSの伸びがすごいですね。テスラの株価はもちろんのこと他のテック銘柄にも良い流れが作れたのではないかと期待できます!
調整局面で最高値からの下落率は26%と大きいですが、また最高値更新すると信じテスラ株を保有していくつもりです。$TSLA含む私のポートフォリの実績興味ある方はこちらもみてみてください。
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